【新唐人2014年3月17日付ニュース】北京の人権活動家、曹順利さんが収監中に体調が悪化し、3月14日、亡くなりました。アメリカ国務省は、亡くなった曹さんに哀悼の意を表しました。
曹さんの家族と弁護士はこれまで何度も病気治療のための出所を求めましたが、拒まれました。2月19日、意識不明になり、病院で治療を受けましたが、3月14日、曹さんの弟が危篤の知らせを聞き、夕方6時に病院に着いたものの、曹さんはすでに死亡していました。
曹雲利さん
「遺体は見る影もなく、痩せていました。元々 健康だったのに、収監後めっきり虚弱になりました。栄養不足で各臓器が衰弱したのです」
曹さんの弁護士、王宇さんは、死因の究明を求めています。曹さんは腹水や嚢腫にかかっていましたが、病院側の発表した死因は「細菌性肺炎」だったからです。
曹さんの弁護士 王宇さん
「1月28日に接見した時は元気だったのに、急に亡くなり、妙です。定期検査だけで、治療は何も受けていませんでした。曹さんの死亡は拘置所や検察院、警察、病院などに責任があり、責任追及すべきです」
15日、アメリカ国務省のジェン・サキ報道官は哀悼の意を表しました。アメリカ政府はこれまで何度も、中国当局に曹さんの問題を訴えていたにもかかわらず、曹さんが痛ましい死を遂げたため「不安を覚える」と述べました。
14日夜、中国国内外の人権活動家が「曹さんは当局に意図的に殺された」とする緊急の連名書簡を発表し、曹さんが去年9月14日に警察に連行されてから死亡に至るまでの過程と、死亡原因に関する説明と加害者の責任追及を求めました。
曹順利さんは北京大学の修士です。去年、国家人権報告書の作成に加わることを陳情者と一緒に求めて、中国外務省の外で座り込みをしました。その数十日後に逮捕されています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2014/03/16/atext1082186.html(中国語)
(翻訳/河合 ナレーター/村上 映像編集/工)